・盤質：A、その他状態：キズ小、帯付き、ソフトケース US ギタリスト’86年 1st 国内盤


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USの超絶ギタリストの'86年1st。USのパワー・メタルVICIOUS RUMORSの1stにセッション的な形で参加したり、2003年以降はU.F.O.に加入して活躍している人物です。

今作で聴けるのはVinnieの技巧が満載された全編インストの作品。Vinnieのプレイそのものはフュージョンの要素が感じられたりするのですが、曲全体、アルバム全体から感じられるのは後の作品と比較すると驚くほどのクラシカルさ。TONY MACALPINEの1st、2ndとほぼ同じ方向性といって良い感じです。

超ドラマティックなメロディー使いのTr.1は、TONY MACALPINEの「Empire In The Sky」などを思わせますし、「Kings Cup」を思い出すようなノリの「Life Force」もそんな感じ。ただ、プログレチックな複雑なリズムのあるTr.4みたいな曲は当時のTonyにはなかったものですし、全体的にTonyほど泣きが強烈すぎず、非常にメロディアスで哀愁を感じさせながらも、言ってみれば「カラッと」していて音の歯切れがとにかく良いのが特徴。

そして当時のTony以上にそれぞれの音がハッキリとしているそのプレイの安定感が強烈な印象を残します。本当に音の粒立ちの均一具合が驚くほど。Tonyの予想外にねじ込まれるギター・ソロの音とか、揺れに揺れるヴィブラートとは異質のカッチリしたプレイが印象的です。

また、Tonyの作品のように疾走するメタル全開のギター・インストは無く、シャッフル・ナンバーが多めなのもポイント。また、プレイ面ではとにかくピッキングが多いのが特徴で、スウィープ・ピッキング、タッピングなどの使用は控えめ。

なお、文中にたくさん出てきたTony MacAlpineですが、本作にキーボードでゲスト参加しています。

【▲、テクニカル/プログレッシヴ・US】