・盤質：B、その他状態：帯少し退色、国内廃盤 マレーシア テクニカル・ギタリスト’94年 ソロ作 国内盤


※こちらの商品は店主が私物として所持していたものになります。

マレーシアのテクニカル・ギタリストの’94年。

ギターが歌い、ソロでは豪快な速弾きをガンガン決めるインスト曲を中心に、数曲ヴォーカル入りのバラードも3曲ほど収録した作品。インスト曲のバラエティは豊富で、クラシカルでVinnie Moore辺りを思わせるTr.1、高速フル・ピッキング主体のメタルらしい疾走ナンバーTr.3、Zakk Wyldeみたいなペンタトニック速弾きが凄いペンタトニック主体のハード・ロック・インストTr.8、ギターが歌う切ないTr.9、変拍子を盛り込んだちょっとテクニカルなTr.10、激泣きギターが素晴らしいラストTr.11と、多彩な曲を聴かせてくれます。

音質的にはちょっと篭り気味な感じもしますが、ギター・プレイやリズム隊のプレイに関してはなんら不足は無く、高速のフル・ピッキング主体のギター・ソロは実にスリリングでカッコいいです。スウィープを使うのが普通だろうなという部分でもスウィープせずにピッキングで弾いているところもありますので、ピッキングが得意なギタリストなのでしょう。Tr.10等数曲でタッピングも聴かせてくれます。

また、ヴォーカル入りも含めて穏やかで切ない曲はAORというか、Gary Mooreのブルース期の曲に通じるものがあり、切ない泣きが満載されているのが素晴らしいところ。上記の通りTr.11は特に素晴らしく、ヴァイオリン奏法やアーミングを駆使したエモーショナルなプレイに、泣きまくりのギターがガッツリ楽しめる名曲に仕上がっています。アグレッシヴな高速ピッキングと、切ない泣きという点で、スタイルとしてはGary Mooreからの影響が強いと思われるギタリストです。

【▲、テクニカル/プログレッシヴ・マレーシア】