・盤質：S、その他状態： オーストリア テクニカル・ギタリスト’05年 1st 輸入盤


オーストリアのテクニカル・ギタリストの’05年1st。


王道のメタル調の曲から、ジョー・サトリアーニを思わせるような穏やかでメロディアスな曲、フラメンコ・ナンバー、ブギー・ナンバー、爽やかなメロディをギターが歌う曲など多彩な曲を、表現力豊かなプレイで聴かせるギター・インスト。どの曲でも耳当たりの良いメロディがあるのがまた素晴らしいところで、楽曲が多彩なことゆえの器用貧乏さというものを感じさせない1枚。どんな曲でもハイ・クウォリティにこなしてしまっているところにこのギタリストのセンスを感じます。


高速のフル・ピッキングに、使い所が絶妙なスウィープなどのテクニカル・プレイの安定感に、それを弾くうえでの多彩なスケール使いがまた見事で、実にバリエーション豊富なフレーズを聴かせてくれます。アーミングやエフェクターを使ったトリッキー・プレイも要所で使い、コレも良いアクセント。スローな曲での少し粘っこい感じの泣きのギター・トーンもまた素晴らしく、特に激泣きナンバーのTr.11は泣きギター好き必聴レベルの内容。渋い泣きを発散するTr.13も聴きどころ。


曲の路線が絞られていない作品は好きじゃないという方には合わないかもしれませんが、メロディアスなプレイや歌うようなフレーズをメインに、テクニカル・プレイをバランスよく織り交ぜた作品が好きな方には是非とも聴いてみてほしい作品。いいギタリストです。さりげなくドラムの手数が多いところもポイントです。

【▲、テクニカル/プログレッシヴ・オーストリア】