・盤質：C、その他状態：デジパック US テクニカル・ギタリスト’07年 3rd 輸入盤


USのテクニカル・ギタリストによる’07年3rd。

ネオクラシカル・スタイルの速弾きギターが基本。しかし曲の尺が8〜10分の曲が数曲あり、このテのインストにしては展開が多くて長めで、ブラスト・ビートやガラッと変わる急激な展開を組み合わせたTr.1からぶっ飛んだ展開で楽しませてくれます。ヴォーカル入りが数曲あるものの、基本はインスト・サウンド。ギターはフル・ピッキングをメインにひたすら弾きまくるスタイル。

サンバのリズムや、フラメンコの要素も伺えるなど展開は多彩。数曲アコースティックのフラメンコ・ギター曲もありますが、ヘヴィなリフとバカみたいな速弾きの連続が聴けるTr.1、2、4、7のような曲が面白くて大きな聴きどころとなっています。ラスト2曲はどっかで聴いたような展開の多いテクニカルなヴォーカル入りのスラッシュ・メタル・ナンバーですが、コレはなかなかカッコいいです。

例えばネオクラシカルでモダンなヘヴィさも兼ね備えたTheodore Zirasは、クサメロ満載のネオクラシカル・ギターで楽しませてくれますが、こちらはクサメロとかそういった感じでは無く、メロディアスなフレーズもあるにはありますが、あくまでテクニック重視のスタイル。速弾きにこだわる様はRusty CooleyとかFrancesco Fareriといい勝負ですが、あちらほど演奏そのものはカッチリしていない印象です。

超絶速弾きと風変わりな展開の組み合わせが面白い作品。

【▲、テクニカル/プログレッシヴ・US】