・盤質：S、その他状態： US テクニカル・ギタリスト’04年 3rd 輸入盤


USのテクニカル・ギタリストの’04年3rd。ベースやキーボードも本人がプレイしています。


イントロダクションであるTr.1こそ得意の圧倒的な速弾きを2分間ずっと連発していますが、Tr.2以降は速弾きだけではなく、メロディアスで伸びやかなフレーズも交えたインストを聴かせてくれます。RING OF FIREや、VITALIJ KUPRIの作品での機械的な速弾き中心のプレイしか聴いたことが無い方は、意外にメロディアスさが強く、機械的でないフレーズの数々に驚くかもしれません。圧倒的な速さはもちろん、安定感も抜群です。ただ、ギターのトーンはいつもの通り非常に細い感じなので、そこは好みが分かれるでしょう。


Tr.2から11:11の大作で、変拍子を交えたリズムに、じっくりと構築された楽曲に、メロディアスなジョージのギターが乗るGoodな曲です。イントロから非常にクラシカルな疾走ナンバーTr.3はネオクラシカル・インスト好きにはたまらないでしょう。超高速のスウィープ連発はさすが。叙情的な泣きが聴けるTr.4の前半などを聴くと、ジョージの繊細なギター・トーンは実は速弾きよりもこういう泣きの方があっているんじゃないか？と思えます。自身でハモらせながらのロング・トーンの美しさは素晴らしいものがあります。


他にもドラマティックなクサメロを聴かせる疾走ナンバーTr.5、クラシカル速弾きフレーズ連発の疾走ナンバーTr.8、12、ひたすら泣きのプレイが聴けるTr.11と聴きどころは様々。変拍子が多かったり展開が多かったりする、いわゆるプログレ・メタル系の曲もあれば、ストレートなネオクラシカル疾走曲も充実しているので、どちらが好きな方にもオススメの作品。【▲、テクニカル/プログレッシヴ・US】