・盤質：A、その他状態：キズ小 イタリア パワー・メタル’06年 1st 輸入盤　　


イタリアのパワー・メタル・バンドの’06年1st。


スラッシーな刻みリフにモダンネスを加えたガッシリしたリフを軸にした骨太なサウンドで、ヴォーカルは地味なメロディを歌うか地声でシャウトする曲が大半。スローな曲では叙情的なメロディも出てきます。Tr.2ではタッピングのピロピロしたテクニカルなフレーズがバッキングに出てきたり、Tr.4でもメロディアスなフレーズがバッキングで出てきたりとリード・ギタリストがなかなか活躍してくれるバンド。


ソロは無い曲もありますが、大体の曲で流麗なソロを聴かせてくれます。また、Tr.6、7などはグルーヴィなヘヴィ・サウンド重視で、グルーヴ・メタル寄りな曲に仕上がっています。Tr.2、9など疾走ナンバーもありますが、基本的にはミドル/スロー・パートが多めの作品。で、ありつつ動きが多めのリフや上記のようなテクニカルな速弾き系のフレーズをバッキングで聴かせたり、2バス連打等のスピーディなプレイを絡めて音数自体は多めに聴かせるのが特徴です。


スラッシュ・メタルというにはちょっと違う。デス声じゃないのでモダンっていうわけでもない。メロディック・メタルというにはメロディアスさが足りない。完全にグルーヴ・メタルというわけでもない。強いていうならパワー・メタルといった感じで、モダンなパワー・メタルというのが一番しっくりくるサウンドでしょう。パワフルかつ要所でメロディアスなフレーズが聴けるモダンなパワー・メタルが聴きたい方向け。【▲、HM/HR・イタリア】