・盤質：S その他状態： US メタルコア’06年 1st(唯一のスタジオ・フル) 【規格番号：10034CD】輸入盤


USのメタルコア・バンドによる’06年1stにして唯一のスタジオ・フル。


ガッシリした重低音ヘヴィ・リフを変則的でテクニカルなリズムでザクザクと刻むギター、スクリーム中心にグロウルやクリーン歌唱を織り交ぜるヴォーカル、かなり複雑な2バス連打を聴かせてきたり手数も多いテクニカルな実力派ドラムによる結構テクニカルなメタルコア。そこに各曲でフィーチュア度に差がありますが、キーボード・オーケストレーションが乗っかって緊張感や邪悪さ、ドラマティックな叙情性を演出しています。ビートダウンも多く、かなり強烈に落とす場面があります。


ガッシリしてアグレッシヴなメタルコアが下地でありつつも各曲で個性のある展開が楽しめるのもポイントで、ポスト・ロックみたいなコード進行でヘヴィだけどフワフワ感も感じられるTr.3、テクニカル・デス寄りなTr.4、不穏なオーケストレーションを纏ってブラスト爆走するTr.6、オーケストレーションのフィーチュア度が高くグルーヴィなリフが印象的なTr.7、サビのブラスト&オーケストレーションがブラック・メタルっぽさを醸し出したり叙情的なピアノもあるドラマティックなTr.9等々、聴きどころは多いです。


また、クリーン歌唱時の声質もしっかりと芯があって魅力的で、歌メロも程よく叙情的なところがGoodです。オーケストレーションをかなり大々的に使いつつも、しっかりとバンド演奏にブルータリティが感じられ、メロデス色のような甘さがほとんど感じられないメタルコアが聴きたい方にオススメ。尺は3〜4分ながらも展開も多くなかなか個性的です。演奏力もあり完成度も高いゆえにコレ1枚で終わってしまったのが残念に感じられます。

【▲、デス・メタル/メタルコア・US】