・盤質：S その他状態： オランダ SUN CAGED他のメンバーによるテクニカル・メタル’05年 1st 【規格番号：LMC156】輸入盤


SUN CAGED他のメンバーによるオランダのテクニカル・メタル・バンドの’05年1st。


かつてSUN CAGEDに在籍、DELAINやEPICAなどでも活動している(B)ロン・ヴァン・ダー・ルーと、ロンとは違うタイミングでSUN CAGEDに在籍、DELPHIANや、POWERWOLF、さらにはSUN CAGEDのギタリスト、マルセル・コーネンのソロなどにも参加している(Ds)ロエル・ヴァン・ヘルデンの2人が中心のプロジェクトです。アルイエン・アンソニー・ルカッセンや、その繋がりでイリーナ・ヤンセンらのヴォーカルが参加、他にも(Stick)ショーン・マローン、(B)スティーヴ・ディジョルジオ、(G)マルセル・コーネン、ジェイムズ・マーフィーと実力派のゲストが多数参加しています。


変拍子による複雑なリズムの曲もあれば、Tr.3のように変拍子は使わない曲でも手数の多いドラムとスラッピングなどを駆使したベースでスリリングに聴かせてくれます。歌メロは全体的にそんなにメロディアスでもキャッチーでも無いですが、どちらかというと演奏部隊のスリリングな演奏を楽しむのを重視したい作品。ギター・ソロの有無は曲によりけりですが、ゲストがゲストなだけにさすがのテクニカル・ソロが大炸裂しています。


リズム面にはテクノ的な電子音が用いられていたり、ヴォーカルにボコーダーが使われている曲もあり、SUN CAGEDのような言ってみれば王道でドラマティックなテクニカル・メタルとは一味違ったテクニカル・サウンドです。全部がそうではないですが、ギターもリフが結構ヘヴィでモダンさが感じられます。それがよく分かるのがTr.4ですが、ヘヴィな動のパートと、宇宙的な雰囲気を醸し出す静のパートの美しさとの対比が素晴らしい曲です。また、GORDIAN KNOTを思わせるような静寂が美しいTr.6のような曲もあります。


ヘヴィなリフと緩急ついた展開、恐らくジェイムズ・マーフィーと思われる華麗なソロが印象的なTr.7、ギター主体で歌うようなフレーズと超絶速弾きソロが聴ける、ギター・インスト的ナンバーTr.8、このアルバムでは例外的にドラマティックな13分の大作Tr.10がアルバムのハイライト的ナンバーです。まさにCharactersというアルバム・タイトルが相応しい個性的でバラエティに富んだテクニカル/プログレッシヴ・ナンバーが並んだ作品。

【▲/プログレッシヴ・オランダ】