・盤質：A、その他状態：デジパック オーストリア 女性ヴォーカル・シンフォニック・メタル’01年 2nd 輸入盤


※こちらの商品は店主が私物として所持していたものになります。


オーストリアのシンフォニック・パワー・メタル・バンドの'01年2nd。

このバンドの最大のセールス・ポイントは美声女性ヴォーカル、Sabine Edelsbacherの歌唱。実に透き通った声で魅了してくれます。なお、ソプラノではなく地声歌唱メイン。後の作品ではプログレッシヴ・メタル寄りなサウンドになっていきますが、このタイトルではTr.2、6、9と明確な疾走チューンがあってメロパワ寄り。

女性ヴォーカルのシンフォニック・メタルで比較的メロパワ要素もあるといえば、Tarja Turunen在籍時のNIGHTWISHが挙げられますが、こちらはSabineの歌唱が地声メインであることとメロディーが明るめなもの主体であることもあり、NIGHTWISHほどの粛々とした感じ、言ってみれば重苦しい空気がないのがポイント。

オーケストラの導入も、後の作品と比較するとそこまで多くは無いです。飛翔するようなSabineの歌唱は特にバラードや、大作、ミドル・ナンバーで良く映えます。Tr.4の歌唱など実に鳥肌もの。バラードのメロディーも希望を感じさせるような明るい感じのものが多いのが特徴。ブラジル、メキシコなど南米産のメロパワほどの明るさはありませんが、こちらもライトな感触は強いです。

各メンバーも優れた演奏技術を持っており、豊富な手数でミドル・ナンバーでも退屈させないドラム、速弾きとアーミングを駆使した泣きのギターまで聴かせどころを心得たプレイをするギターも魅力的。アルバムの曲配置も絶妙で、疾走チューン、ミドル、バラードの数もバランスが良く、ラストに10分程度の大作を持ってきてバッチリ締める構成も素晴らしいです。この大作は後の作品のようなプログレッシヴ・メタル要素が感じられる起伏に富んだ展開の曲で、聴き応えも十分。

【▲、HM / HR・オーストリア】