・盤質：B、その他状態：ジャケットカビ有 US プログレッシヴ・メタル’97年 3rd 輸入盤


USのプログレッシヴ・バンドの’97年3rd。

きらびやかなキーボードが前面に押し出された叙情的なサウンドに、急な展開や変拍子ありのテクニカルな演奏、メタルらしいハードなリフにエモーショナルなヴォーカルと、初期のSHADOW GALLERYを思わせるような、ポンプ・ロックをメタルにしたようなサウンドが印象的な作品。ヴォーカルの声質とか歌い回しもSHADOW GALLERYの故マイク・ベイカーに近いスタイル。ソロもやはり速弾きと叙情的な泣きを絡めたスタイルが通じるところがあり、もちろん十分テクニカルではありますが、SHADOW GALLERYほどの超絶さは無いです。ギターは泣きをより重視したスタイル。

尺は6〜8分と中くらいですが、曲数が11曲と多いためボリューム感は十分。最も長尺なTr.6は10分で、この曲は他よりもメタリックな刻みがガンガン炸裂するパートが多くてカッコいいです。他にも聴きどころは満載で、泣きに泣かせつつ速弾きも絡めて盛り上げるTr.2のギター・ソロは実に感動的。Tr.3はきらびやかで穏やかな静のパートがメインで、曲の展開といいヴォーカルのシアトリカルさを感じさせる歌唱といい、オペラチックな雰囲気を醸し出しています。

全体的にもコーラスを多用したり、キーボード・オーケストレーションを随所で駆使した仕上がりでオペラチックな要素が強め。SHADOW GALLERYのような叙情性とテクニカルな展開、SAVATAGEのようなオペラチックさが合わさったような非常に素晴らしい叙情プログレッシヴ・メタル・アルバムです。

【▲、テクニカル/プログレッシヴ・US】