・盤質：C、その他状態：ジャケット噛み小、BT1曲 ノルウェー シンフォニック・ブラック’01年 5th 輸入盤


ノルウェーのシンフォニック・ブラック・メタル・バンドの’01年5th。

大仰かつ荘厳なキーボード・オーケストレーションが大々的にフィーチュアされたシンフォニック・ブラック。それでいて、アグレッシヴなドラムによりブルータリティもしっかりあるのが魅力的な作品。名ドラマー、ニコラス・バーカーの存在が非常に大きく、スピーディなブラストはもちろん、金物の刻みも非常にセンスがあり、まさにMAYHEMのヘルハマーと比較しても遜色ないくらい。また、切れ味鋭くヘヴィでキャッチーさもある刻みリフと、寒々しさを醸し出すトレモロ・リフを併用するリズム・ギター、ドラマティックさをアピールするリード・ギター、いずれも質が高く、まさにシンフォニック・ブラックの理想的な作品。

同じくシンフォニック・ブラックと言われるEMPERORと比較すると、あちらの方がブルータリティと邪悪さはより強く、LIMBONIC ARTと比較すると、宇宙的な雰囲気を漂わせるキーボードの質感は似ているところがありますが、曲の尺がコンパクトで聴きやすく、ギター・ソロなどがある面からより聴きやすいのが特徴。後の作品ではより聴きやすい方向へとシフトし、ブラック・メタル度も減退するので、純粋にシンフォニック・ブラックを楽しむにはうってつけの1枚。

曲によっては美声、イクス・ヴォルテクスのクリーン歌唱パートもありで、コレもまたこの作品の魅力の一つです。

【◆、ブラック・メタル・ノルウェー】