・盤質：S、その他状態： ノルウェー ヴァイキング・メタル’00年 5th 輸入盤


ノルウェーのヴァイキング・メタル・バンドの'00年の5th。

'01年の6th「Monumension」で混沌としてシャーマニックで実験的なサウンドへと突入する彼らですが、その6thとアグレッシヴな4thの中間とも言える今作でもすでにその実験性は窺えます。それが見事な具合に表出したのが、Tr.1「St?rre enn Tid - Tyngre enn Natt」イントロから今までの作品には無かった神秘的な空気が感じ取れます。それだけでなくそれを従来のアグレッシヴな演奏と絡めた展開が素晴らしい1曲です。

そして個人的にはバンド史上屈指の名曲であるのがTr.3「Entrance - Escape」。重苦しく呪術的にスタートし、テンポが切り替わり、一瞬の静寂へ。そこから爆裂するドラマティックな朗唱の煽情力たるや凄まじいものがあります！泣きのギターを伴いつつ最後にまた重苦しく戻るという展開も素晴らしい超名曲。混沌とした空気に刺々しいノイズによるヘヴィでブルータルなサウンドにドラマティックな泣きを絡めてくるセンスはさすがの一言。

ブラスト・ビート主体に爆走する曲も多く、4thと並んでブルータリティは強めですが、上記の通り混沌としたサウンドを聴かせる場面もあってまさに4thと6thの中間と言える仕上がりになっています。プログレッシヴなENSLAVEDが好きな方にも聴いてみてほしいですし、初期のアグレッシヴでブラック・メタル色濃厚なENSLAVEDが好きな方にも聴いてみてほしい1枚。

【◆、ブラック・メタル : 1201円以上・ノルウェー】