・盤質：A、その他状態：キズ小 & 薄いキズ イタリア メロディック・ブラック’01年 3rd 輸入盤


イタリアのメロディック・ブラック/ゴシック・メタル・バンドの’01年3rd。


叙情的なトレモロ・リフを纏ったブラスト・パートに掠れデス声はまさにブラック・メタルながら、耽美さや荘厳さのあるオーケストレーションはゴシック・メタル的なサウンドで人気のあるバンド。この作品もイントロダクションから続くTr.2で早速持ち味を発揮。非常に叙情的なトレモロ・リフは、デス/ブラック系にまだなじみが無い方にも聴きやすい内容と言えます。時折挿入される優雅なストリングスの悲しげな音色も実にゴシカルで美麗。


ピアノが美しいゴシカルなスロー・パートと、儚いトレモロ・リフがこれまた美しいミドル・パートとの対比がGoodなTr.3、強烈な哀しみを伴うトレモロ・リフがイントロから炸裂し、2バス連打が疾走感を醸し出すTr.4、儚い静のパートから、泣きのギター・ソロが炸裂する動のパートへ移行するドラマティックなインストTr.5等々聴きどころは満載で、作品通じて儚い美しさに満ち溢れた作品。激しさもありつつどちらかというと美の方に比重のある作品が好きな方にオススメ。


なお、IRON MAIDENの「Faer of the Dark」のカヴァーあり。ヴァイオリンがリード・メロディを奏でる以外はまぁコレといって…といった感じのカヴァーｗ そしてその配置があまりよろしくなく、本編をまだ3トラック残したTr.7で、ただでさえ本編の曲より長いのでアルバム全体のせっかくの儚く美麗な雰囲気が途切れてしまう感じになってしまうのが残念なところです。


とはいえ、トータルでのクウォリティは非常に高い作品。

【▲、ブラック・メタル・イタリア】