・盤質：B、その他状態：CD-R ニュージーランド 個性派ブラック'11年 6th 輸入盤　　


ニュージーランドの個性派ブラック・メタル・バンドの'11年6th。


Tr.1から見事なBELTANE節炸裂。がなり系の地声歌唱に、バックが不穏なブラック・メタルというミドル・ナンバー。一転して壮絶な掠れ声絶叫を聴かせる薄メロ・プリミティヴ・ブラック・ナンバーのTr.2の流れで、相変わらずのヴォーカルの表現の幅の広さを実感させてくれます。笛入りのペイガン系ナンバーTr.3では得意の気怠い低音歌唱がダークな雰囲気を醸し出していてGood。


複数のギター・フレーズが絡み合うドラマティックさのあるブラック・メタル・ナンバーTr.4も聴きどころ。シンフォニック・ブラック的なストリングス風キーボードがバックで鳴るTr.6はいつになくカッチリと構築された楽曲で、これもまた違和感無くハマるところが凄いところ。


得意の打ち込みリズムと気怠い女性ヴォーカルを駆使したエレクトロ・ゴシック/ブラック系ナンバーTr.7では今までの作品には無いドラマティックなフレーズが後半でたくさん登場する辺りが新境地。彼らのセンスはますます磨かれているんだなと実感できる名曲。


今作も前作同様トータルでは以前の打ち込み多めのサウンドではなく、バンド・サウンドが主体の作品と言え、前作にギターのメロディなどのドラマティックな要素が加わった作風といった感じ。多彩な楽曲をこなす器用さと、それがただのごった煮ではなく、BELTANEの音として成立しているところがやはり見事だなと感じさせられます。前作が気に入れば今作も迷わずオススメ。

【▲、ブラック・メタル・ニュージーランド】