・盤質：B、その他状態： オランダ テクニカル・メタル’12年 1st 輸入盤　　


オランダのテクニカル・メタル・バンドの’12年1st。


デス声が大々的にフィーチュアされているのが特徴的で、そのデス声と中音域の渋い歌唱半々くらいのテクニカル・メタル。NEVERMORE辺りにも通じるガッシリしたヘヴィ・リフが印象的ですが、それだけでなく曲によってはスウィープ連発の非常にテクニカルなソロも聴かせてくれます。また、変拍子連発というほどでもないながらも要所で出てくる変拍子に、切り替わりの多いドラムのビートはかなりテクニカル。曲の長さはコンパクトな方。


デス声やヘヴィなリフ等のモダンな要素からもなんとなく予測は付きますが、ブラスト・ビートも何度か登場してくるのが特徴的で、テクニカル・メタル系にしては全体的な疾走感も実は意外と高め。大体の曲に疾走パートが設けられていますし、スネア裏打ちからブラスト・ビートまで幅広く駆使した起伏のある展開でじっくりと聴かせてくれます。


また、キーボードはフワ〜っとした音色で不穏なメロディを聴かせたり、荘厳さを加味したりといったバッキングが中心。曲としては、スラッシーな疾走を聴かせたり、ブラストに合わせた豪快なスウィープ連発ソロがあったりするTr.6が非常にカッコよく、キラー・チューンと言える内容に仕上がっています。多彩なリズムでドラムがかなり忙しそうなTr.7も聴きどころ。


ヘヴィ・リフやデス声が入ったアグレッシヴなテクニカル・メタルが聴きたい方にかなりオススメな力作。【▲、テクニカル/プログレッシヴ、・オランダ】