・盤質：A、その他状態： UK ペイガン・ブラック’15年 2nd 輸入盤　　


UKの独りペイガン・ブラックの’15年2nd。


ペイガン系というと、お祭り騒ぎなクサ系、ファンタジックでメロパワ、メロデスゆずりなクサさのあるクサ系、郷愁溢れる渋い系と色々ありますが、コレはBATHORYのヴァイキング・メタル路線の作品からの影響が感じられる、天上の戦を思わせるような勇壮かつ神秘的な内容のペイガン・ブラック。


クサみや哀愁といったものとは無縁ですが、打ち込みオーケストレーションによる壮大な雰囲気や、人声を模した音色のオーケストレーションでコーラスっぽいサウンドでも壮大さを醸し出したり、3連リズムのミドル・パート主体で勇壮な刻みリフやトレモロ・リフを聴かせたりしてくれます。ヴォーカルは汚い掠れデス声と朗唱半々くらいですが、その朗唱も神秘的な雰囲気を生み出す要素になっています。


ミドル/スロー・パートが主体で時折バタバタしたブラスト・ビートの疾走パートを織り交ぜてくる展開で聴かせるスタイルで、曲の方は7〜10分と軒並み長め。派手な展開は無いですが、決して単調ということもなくゆったりと展開していきます。ヴァルキュリアやオーディンといったようなものが浮かぶようなシリアスで神秘的な雰囲気のペイガン・ブラックが好きな方にオススメ。時折聴こえる鐘の音もいいアクセント。

【▲、ブラック・メタル・UK】