・盤質：S、その他状態： ノルウェー ヴァイキング・メタル’03年 7th 輸入盤


ノルウェーのヴァイキング・メタル・バンドの'03年7th。

4th〜6thまで活躍した(G)Roy Kronheimが脱退。新たに、長らく活躍することになり、後のバンドのカラーの一つを担うことになるリード・ギタリスト、Arve Isdal(Ice Dale)が加入します。

内容としては、前作のシャーマニックな雰囲気はそのままに、土着的要素がより強く加わったような内容。前作の実験的要素をウマく昇華させた名盤です。5thのTr.1にも通じるような雰囲気でありつつより勇壮で土着的な雰囲気のTr.1「As Fire Swept Clean the Earth」からまたしても圧倒してくれます。

Tr.4「Queen of Night」も採り上げるべき名曲で、フルートの音色と、摩訶不思議なメロディーのシャーマニックなイントロから激しく引き込まれますが、その後の重厚なリフ、Iceのクレイジーな速弾きギター・ソロ、変拍子パート・・・と展開がとにかくカッコよく、呪術的な朗唱も素晴らしいです。

続くTr.5「Havenless」は、6thのラストのトラッドのようなこれまた妖しいメロディーの曲。6thのラストはメタル要素を除いた完全なる儀式的、呪術的なトラッドでしたが、今回はメタル要素も絡めて、複雑なリズムのリフ（複雑だけどたぶん4拍子)もある聴き応えある内容の非常に濃い1曲。

前2作同様とにかく聴きどころに溢れた1枚。8th、ISAでまたひと味違うサウンドに進化していく彼らですが、独自のプログレッシヴなヴァイキング・サウンドを確立させた5th、6th、7th3作品をぜひまとめて聴いてみてほしいと思います。

【◆、ブラック・メタル : 1201円以上・ノルウェー】