・盤質：A、その他状態：キズ小 多国籍 フォーク・メタル’06年 2nd 輸入盤


多国籍かつ大所帯のフォーク・メタル・プロジェクトによる’06年2nd。

リュート、マウスハープ、ヴァイオリン、フィドル、バグパイプ、フルート、ティン・ホイッスル、ハープ等々多彩な楽器奏者が参加。

大所帯なのでこれでメタルとして成立するのかな？と思っていると、中世的かつ神秘的雰囲気のイントロダクションTr.1を経て炸裂するTr.2は2バスドコドコ・クサメロ疾走フォーク・メタル・ナンバーで安心。作品全体的に、歌メロをなぞるように同じメロディを奏でるギターやアコーディオンが印象的です。男性ヴォーカルの低音朗唱を主体に、柔らかで神秘的な雰囲気を醸し出す女性ヴォーカル、要所でブラック・メタル的な掠れデス声が加わるスタイルで、複数のヴォーカルによる分厚いコーラスも聴きどころ。

勇壮なメロディの疾走主体のナンバーもあれば、お祭り的要素を感じさせる軽やかな哀愁のナンバー、郷愁強めのミドル/スロー・ナンバーとフォーク・メタルの魅力がぎっしりと詰まった内容。基本的にギター・ソロはありませんが、バックでメロディアスなフレーズを奏でたり、民族楽器が乱舞する曲もあったりで物足りない感じはしません。4、5分程度のちょうどいい長さもポイントで、決して聴きづらさもありません。

8:43あるTr.10こそ若干長めですが、中間部にブラック・メタル的な邪悪なパートがある展開多めの曲で聴きごたえは十分です。アトモスフェリックなアンビエント・ナンバーで締めるエンディングも見事。2バスの連打やブラスト・ビートも駆使してしっかりとメタルらしいアグレッシヴさがありつつ、フォーキッシュな哀愁/郷愁のメロディ、クサメロ満載のフォーク・メタルが聴きたい方にオススメ。

【▲、HM/HR・多国籍】