・盤質：S、その他状態： オランダ テクニカル・メタル’07年 2nd 輸入盤


オランダのテクニカル・メタル・バンドによる’07年2nd。


歌メロが入っている時でも容赦なく変拍子が入りつつも、分かりやすい叙情メロディも満載された理想的なメロディックなテクニカル・メタル。ヴォーカルも澄んでいて力強い歌唱を聴かせてくれ、好みも大きく分かれない聴きやすい声をしています。リフは結構ゴリッとヘヴィなものが多めですが、そこまでモダンな空気が充満したように感じないのは、ひとえに歌のメロディアスさからくるものでしょう。


演奏面も実に聴き応えがあり、各楽器が互いに譲り合いながら主張するところは主張し、時に合わさる様は実に見事で、特に(G)マルセル・コーネンの流麗なテクニカル・ソロはギター好きなら必聴レベルのテクニカルさとセンスを兼ね備えています。ヘヴィなリフとクリーン・トーンによるバッキングを使い分けるとこも見事ですし、メロディアスな泣きのプレイもこなすところも素晴らしいです。Tr.1から早速マルセルのテクニカル＆メロディアスなソロは炸裂しています。


各楽器のバランスがとにかく良いのがTr.2で、バックを彩るピアノ、動きの多いメロディックなベース、変則的なリズムを刻み続けるドラムと聴き応え抜群な曲です。Tr.3のギターとキーボードの派手な掛け合いソロも非常にカッコよく、その後の変拍子へヴィ・リフへの展開がたまりません。超絶技巧炸裂のインスト・ナンバーTr.6も聴き応え抜群。


DREAM THEATERよりはモダンな作風ですが、ANDROMEDAほどコンピュータ・チックな空気もしないので、両者の中間くらいのバランスといえます。メロディックなテクニカル・メタルが好きであれば是非とも聴いてほしい作品。いいバンドですよ。【▲、テクニカル/プログレッシヴ、・オランダ】