・盤質：A、その他状態： US パワー・メタル'02年 4th 輸入盤


USのネオクラシカル・ギタリスト、Joe Stumpによるネオクラシカル/正統派ヘヴィ・メタル・バンドの'02年4th。


前作に引き続きMichael Vesceraがヴォーカルに参加しています。前作同様疾走感は高めの仕上がりで、クラシカルな要素を感じさせる正統派メタルという路線も変わらず。言ってみれば日本のCONCERTO MOONに近い印象です。個人的にはネオクラシカル・メタルと呼んでもいいような曲も結構有り。


そして何よりもポイントになるのが、ジョーの前作以上の弾きまくりぶり！全編に亘りとにかくネオクラシカルなフレーズを弾きまくりですが、ソロばかりかバッキングまで多彩なプレイを聴かせてくれます。Tr.2ではイントロから速弾きフレーズ連発のスリリングなリフを聴かせてくれますし、Tr.3では手数が多くハーモニクスも交えたテクニカルなバッキングが非常にカッコいいです。


また、前作はどうも歌メロが地味な印象があったのですが、今作ではメロディーの煽情力も上昇しているのがポイント。特にRAINBOWの「Kill the King」を思わせるようなキーボードが印象的な疾走曲Tr.4「No Limits」の歌メロは秀逸で、まさにキラー・チューンと言っても差し支えない仕上がり。この曲でもイントロから全開で速弾きリフを聴かせるJoeがとにかくカッコいい！Tr.8はインストになっており、泣きのギターと強烈な速弾きが同居したYngwie Malmsteenを思わせる曲です。


というわけで、前作が気に入れば似たような路線でパワー・アップしている今作も引き続きオススメ。フルピッキング、スウィープ・ピッキング、ストリング・スキッピングなど多彩なテクニックを駆使しながらアグレッシヴに弾きまくるジョーのプレイは、ネオクラシカル・ギタリスト好きなら一度は聴いておきたいところです。

【▲、HM/HR、、・US】