・盤質：S、その他状態： フィンランド テクニカル・ギタリスト’91年 3rd 輸入盤


フィンランドのテクニカル・ギタリストの’91年3rd。ドラムは恐らく打ち込みながら、他の楽器は全て担当。


クラシカルなギターがメインの王道のネオクラシカル・ギター・インストで、曲によってはシタールや民族音楽的なリズムを盛り込んだり、変拍子を使ったりするメロディアスなギター・インスト。1stの頃こそ初々しいちょっとした粗さがありましたが、この3rdともなるとプレイも随分と安定感を増しています。ただ、ラン奏法でのフラッシーなソロも多めで、それが歌心と流麗さ溢れる後の作品とは一味違うところ。後の作品ほど歌うようなフレーズが満載というわけではないですが、アドリブも含めてメロディアスに仕上がっているのはさすがの一言。


また、泣きのスロー・ナンバーと、アップ/ミドル・テンポの哀愁のネオクラシカル・メタル・インスト・ナンバーが半々くらいで収録されているのも特徴で、作品の後半になるに連れてフレーズの歌心が強くなる傾向があります。ともあれ、メロディアスなネオクラシカル・ギター・インストが好きな方には十分にオススメできる内容です。王道の哀愁のシャッフル・ナンバーTr.6、艶やかなトーンで切なげなメロディを泣かせるラストTr.11が聴きどころ。【▲、テクニカル/プログレッシヴ・フィンランド】