・盤質：B、その他状態：CD-R カナダ 独りディプレッシヴ・ブラック’14年 1st 輸入盤　　


カナダの独りディプレッシヴ・ブラック・メタルの’14年1st。


全7曲ながらもTr.1から10分半あり、他も7分半〜9分、さらにラストは14分の大作と長尺な曲が並んでいます。そこから単調で長大なアンビエントなどを想像してしまいますが、実際の中身はかなりドラマティックな要素の濃い起伏に富んだディプレッシヴ・ブラックです。ヴォーカルは死にそうな絶叫で喚き散らすのがメインでいかにもディプレッシヴ・ブラック的ですし、リフもシンプルかつ寒々しいものが多いですが、要所で飛び出すメロディックさ強めのトレモロ・リフに、泣きも孕んだ速弾きギター・ソロが印象的。


Tr.3辺りはその悲しくもメロディックで寒々しいトレモロ・リフと絶叫でNYKTALGIA辺りをも思わせるサウンドに仕上がっています。悲しみが強くヴォーカルが死にそうなTr.5、不穏なパートを挿みつつ爆走主体の曲で、後半のトレモロ爆走とメロディアスなソロが印象的なとてもドラマティックなTr.6、そして中盤の静のパートの後に非常にメロディアスでメランコリックなソロがあり、終盤は非常に重苦しく陰鬱で何かを訴えかけるような悲しげな地声でのガナリシャウトが印象的なTr.7も、陰鬱でありつつもとてもドラマティック。


悲しみが強く陰鬱でありつつもドラマティックなディプレッシヴ・ブラックが聴きたい方にオススメ。要所以外は薄メロ程度の薄らしたメロディックさで、メロブラというほど終始メロディアスなクサみが無いのも特徴。プリブラやディプレッシヴ・ブラックらしく音質も少々薄く篭り気味であるところがまた絶望感を掻き立てます。聴きごたえのある良質独りディプレッシヴ・ブラック！

【▲、ブラック・メタル、・カナダ】