・盤質：A、その他状態： 多国籍 ブラック・メタル’15年 EP 輸入盤　　


多国籍のブラック・メタル・バンドの’15年EP。キーボード、サンプリングのメンバーと、ギター、ヴォーカル、サンプリングのメンバーによる二人組。ベースとドラムはゲスト。


不穏な打ち込みオーケストレーションが主体のアンビエント寄りなTr.1で始まりますが、Tr.2以降は呪術的な雰囲気のリフを纏って図太いドラムの音でブラスト爆走するプリミティヴ・ブラック系ナンバーがメイン。しかし、Tr.4で一瞬アンビエンティッシュな静のパートを挿む展開があったかと思えば、Tr.5では打ち込みのブラスト・ビートの上をサンプリング音源の妖しいメロディに合わせてヴォーカルがダミ声歌唱するインダストリアル・ブラックみたいな曲になったり、Tr.6では打ち込みオーケストレーションが舞いヴォーカルが汚く絶叫するシンフォニック・ブラック路線になっています。


総合的にはプリブラを下地に打ち込みを駆使したブラック・メタルといったところ。汚いプリブラと打ち込みオーケストレーションが融合したようなものが好きな方にオススメ。Tr.4以降はどことなく初期のEMPERORとか初期のENSLAVEDを思わせる雰囲気も感じられます。全6曲のEPで曲の長さも3〜6分とマチマチ。トータル24分でEPとしては普通のボリュームです。なお、Tr.1は音量が小さいですが、Tr.2でいきなりドーン！と来るので注意が必要です。

【▲、ブラック・メタル・多国籍】