・盤質：C、その他状態：円周キズあり イタリア 独りペイガン・メタル’12年 2nd 輸入盤　


イタリアの独りペイガン・メタルの’12年2nd。


スロー & ミドル・テンポで疾走することは一切無い哀愁と神秘性のペイガン・メタル。BATHORYのヴァイキング・メタル路線の作品のようなサウンドをしており、それがよりメロディアスになって分かりやすくなったようなサウンド。骨太でアリながらも音にブラック・メタル的な刺々しさやノイジーさも一切無くて非常に聴きやすいサウンドが特徴。全7曲ですが、9分半〜10分の曲が3曲、他も6〜8分と長い曲ばかりでボリュームは十分で、フォーキッシュかつ勇壮な歌メロとがっしりしたリフで突き進みます。


また、ヴァイキング系らしい「お〜お〜」といった感じの壮大さと神秘性を醸し出すバック・コーラスは入っていますが、キーボード・オーケストレーションを駆使するタイプではなく、あくまで刻みリフと叙情的なアコギなどギターの音を重ねたサウンドであるところもポイント。ダミ声低音ヴォーカルは好みが分かれそうですが、歌メロ自体は本当にクサみがあって勇壮でドラマティックで、疾走感を気にしないクサメタラーにオススメしたい作品。ツイン・リードやギター・ソロなどもかなりクサいです。


特に勇壮な3連ミドルのTr.3はクサみが強いのでそのテの勇壮クサが好きな方にとてもオススメ。アルバム全体的にひたすら北欧神話的な天上の雰囲気のようなものに満ちており、イタリア臭はゼロもゼロ。なんの情報も無く聴けば「スウェーデンかどこかのバンド？」と思ってしまうような徹底されたヴァイキング・メタル路線の作品です。BATHORYのNordlandのような作品が好きで、アレがもっと分かりやすくなったようなものが聴いてみたい方にオススメ。【▲、HM/HR・イタリア】