・盤質：S その他状態： フィンランド 変態ドローン・ドゥーム’12年 2nd 輸入盤　


フィンランドの独りドローン・ドゥームの’12年2nd。ドラムとキーボードはゲストのようです。


前作で衝撃的なノイズ混じりの重低音ドローン・ドゥームを披露してくれましたが、今作はTr.1こそアンビエンティッシュな静のパートから重低音ドローン・ドゥームに展開して「お、コレコレ！」と思わせてくれますが、Tr.2ではなんと変態路線にｗｗｗ　アンビエンティッシュな静のパートもあれば、変拍子で暴れまわるリフと掠れデス声でのシャウトによる狂気的なパートが飛び出し、さらに中間部にはギターのメロディが優しく響き渡る穏やかでアトモスフェリックなパートも出てくるなど、とにかく変態的な展開をするこの12分のTr.2に圧倒されます。


1stにもアトモスフェリックな要素は幾分ありましたが、ここまで変態ではありませんでした。ただ、13分超えの曲や8分程度の曲が大量にあった前作と比較すると、曲が随分とコンパクトになっているのが特徴的で、今作では大作はこのTr.2のみ。あとは長くても7分で、5分程度が平均となっています。しかしながらTr.2のみならず、神秘的な要素がありつつも呪術的で不気味極まりないドローン系ナンバーTr.3、あまりにも音が低すぎるパートから無機的なフレーズが反復するパートに展開するTr.4、悲しいドローン・ドゥームTr.5といずれも聴きごたえは抜群。


前作の時にアトモスフェリックな重低音ドローン・ドゥームも衝撃的でしたが、今作もまた衝撃的な内容。ドゥームの中でも個性的なモノが好きな方にはもちろん、単に変態的なサウンドが好きな方にも非常にオススメ。【▲、ゴシック/ドゥーム、・フィンランド】